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#334〜335「小鍛冶」 #1〜3 [<三味線稽古>]

3月の会にむけて無謀としかいえない「小鍛治」を浚い始めた。

小鍛治、長唄の手ほどきでは最初の方に習うけれど、いざ弾いてみると決して簡単な曲ではない。
まぁ、易しい曲なんてものはひとつもないのだけれど。


小鍛治の場合、意外に緩急が多い。
「おらが女房〜」はゆっくりでもその後、早間になったり、
浜唄はゆっくり、でもまた早間にという風に。
三味線だけなら、晒しの合方以降は若干速くなっても間合いさえしっかり合っていれば許せるけれど
お囃子入りだと、鼓が打てなくなってしまうということがあるので速すぎてはだめ。

お師匠さんと一緒に弾くときはお師匠さんがそのテンポのコントロールをしてくれるからいいけれど
素人だけの演奏では、自分でそのテンポコントロールを行わなくてはいけなくて、大変。

11月の会ではプロの奏者が脇についてくださるので、あとのメンバーが素人でもまだ安心。
お師匠さんとプロに囲まれてする演奏が補助輪付だとすれば、
こちらは片方補助輪外した状態。
今回は補助輪はお囃子の大鼓だけなので、三味線的にはほぼ補助輪なし。
しかも、2挺、唄も素人という恐ろしさ。


で、相変わらず覚えるのが遅い私。
今回は手数はそんなに多くないけれど
例によって微妙に違うところがあるバリエーションというのがいくつかでてきて
そこが覚えづらく・・・
お師匠さんから、もう、覚えていなくちゃだめだよ!と言われる始末。
前回間違えたところをまた癖でまた間違えると「何回も言ってるでしょ!」
(先生の中では2回=何回も・・・という勘定になる・・・)
情けない私である。

注意されるところは音符の長さが足りないところ。
スクイのあとの8分音符がちょっと短くなってしまう。

演奏が速くなるというのは結局そういうことなのだ。
本来の長さ分十分に伸ばしていない、十分に休んでいない。

演奏者として気をつけるべきことは、あがらないということではなくて、
ひとつひとつの音の長さをきちんと守るという具体的なことなのだ。

あがらないというのは抽象的でどうすればよいのかいまひとつ見えてこない。
要はあがった結果起こる現象を分析して、その現象にならない具体策を考えることだ。
あがってもいい。だけど、音符はきちんと伸ばすということに集中すれば、
あがって演奏が速くなるという現象は防げる。
まずはこれを実践してみようと思う。
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