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新しいチャレンジ [<三味線稽古>]

今月もひき続き正治郎連獅子を浚っていたけれど、
急に舞台のお話をいただいて新しい曲に。
1月は歌舞伎だけでなく演奏会も充実していた。
最近私の長唄演奏会初めとして恒例化した国立劇場小劇場の長唄の会は
いつも演奏者も選曲も充実している。
今回はその演奏会終了後長唄女子が集まって新年会。
その際にお囃子の方からお話をいただいて、3月の某会で「越後獅子」のタテ三味線を務めさせていただくことになった。

お囃子はフルメンバー、それに対して三味線2挺、唄1枚。
頑張らないと〜。

結構曲は覚えていたので浚ったはずよね・・・と過去の記録を探してみたら
なんと5年前、1回浚って時間がないので夏のお浚い会の曲に移ってしまったという記録のみ。
曲を覚えていたのはお囃子の講習で、笛3日間、小鼓3日間×2で演奏したことがあったからのよう。

お師匠さんと弾く分にはそれほど大変な曲ではないけれど、
本当のタテ三味線として、かけ声もかけてとなると簡単というわけではない。

お師匠さんいわく、最初の方に習うといってもただ手順がわかりやすいだけというだけのことで
実際にちゃんと弾くのはどの曲も難しい。

本当にそうなんですよね。
最初の方に習うからといって優しいわけではない。
指の運びが比較的単純であったり、メロディーが覚えやすいというだけのことであって、
ちゃんとふさわしいテンポで弾くのは難しい。

とくに「越後獅子」のように調子のいい部分があるとそこだけだーっと速くなってしまいがち。
またこの曲は、一定のテンポではなく、浜唄の部分のようにゆったりしたところと
テンポのよいところとが交互になっているような作りになっていて
ゆっくりすぎてだれてもいけなく、また急に速くなってもいけないという速度調整の難しさがある。

1ヶ月とちょっとしか期間がないのだけれど、
今年はいつもの2月の会に諸般の事情で出られないので
ひとつぐらいこういう自分を追い込むものがあってもいいかな。

お師匠さんからは「大丈夫?舞台で頭が白くなって失敗して、
それで三味線いやになってやめちゃう人もいるんだよ」と言われた。

だけど、私はやめない自信がある。
思い起こせばもう10年ほど前だろうか?
今のお稽古場にうつって2年目、浴衣浚いで「娘七種」の替え手を弾いていて
一瞬指がずれて、それで白くなって演奏が止まってしまったことがあった。
そのとき、私は絶対にメンタルを強くする!と誓ってメンタル強化に努めてきた。

お囃子付舞台もプロの賛助の方の舞台と素人とプロの混合での舞台と10回以上経験してきた。
本番で一瞬遅れても、スカっても、早くでてしまっても、なんとか戻れるようになった。

大丈夫。
これはまたメンタルを鍛えるまたとないチャンス。
そして、いつも短期間で複数曲をこなすRさんを見習って
短期間で曲を仕上げるよいエクササイズになる。

普段のプロの先生が糸の調整まで面倒見てくださる会とは違い、
なんでもかんでも自分でやらなければならない会は独り立ちするよい経験。
なかなか得られない経験をさせてもらえることに感謝。
それに、お浚い会以外の場所で、舞台で一緒に演奏できる仲間がいることに感謝。
自分の流派以外の長唄三味線の友達、お囃子の友達がいるってなんてありがたいことだろう。
ご縁をいただいたことにただただ感謝。

そんなわけで「越後獅子」スタート。
この曲、変化に富んでいて楽しくて好きな曲。
1年の始まりにナイスです!

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